ドンキホーテHDを率いる大原孝治のことば
日本を代表する小売グループとなったドンキホーテHDを率いる大原孝治は、日本全国に展開する自社の実店舗を見て回る際には、それぞれの店舗に3時間かけます。しかし、その3時間のうちで店舗内を見るのは僅か5分程度で、残りの2時間と55分は店の周辺エリアを歩き回ると発言しています。これは、大原孝治が顧客の目線に立って、あくまでそれぞれの街、エリアにおける店舗としてドンキホーテを見ていることを如実に表しています。
こうした姿勢について大原孝治は「主語を変える」という言い方を用います。小売店として「何を売りたいのか」を考えるのではなく、お客様の立場で「何が買いたいのか」を考えるといったことです。
Amazonに代表されるのような海外からのインターネット通販企業が日本へと進出するなかで、実店舗で得た経験を活かした経験とノウハウにより、オンラインでも「何が買いたいのか」を問いながら反撃に出ようとしています。ドンキホーテの各店では、日頃から近隣の店舗の価格チェックを絶えず行っています。これもまた大原の「主語を変える」視点から言えば、自社の店舗に買い物に来た顧客に対して「損をさせない」ための取り組みだと言います。オンラインのインターネット通販でも、これまでに実店舗で行ってきたことと同じように、サイトにアクセスしてきた顧客に対して「損をさせない」ことを心掛けながら、日本市場において顧客が「何が買いたいのか」を問い続ける作業が行われることになるのです。